赤ちゃんへ
赤ちゃんをむし歯にさせないために
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯の菌はいません。お口の菌は成長する過程で周囲の大人から感染することがほとんどです。
スプーンを親子で共用したから、むし歯がうつったのかしら?赤ちゃんのお顔にキスしたときに、むし歯菌をうつしちゃった?
・・・一時期は、親からの感染予防にこうした行為を出来るだけ避けましょうという風潮もあったようですが、だからといって、赤ちゃんとのスキンシップが取れなくなるほうが困ります。
赤ちゃんは成長の過程で必ずお口に菌が存在するようになります。でも、むし歯を作らないようにするためには、飲み物・食事内容や、歯の清掃などに気を使っていけば大丈夫。フッ素の応用も強力な手助けになります。歯の生え方や年齢にあわせて、歯科医院と連携して予防をしていきましょう。
・・・そして、赤ちゃんに、できたらむし歯菌をうつさずにすむように、お父さん・お母さんをはじめ、周囲の大人は、むし歯のないきれいなお口にしておきたいものです。赤ちゃんのためにも、お口を健康な状態にしておきましょう!(ただし妊娠中は、歯科治療が制限されることがあります。)そして思う存分、赤ちゃんとふれあう楽しい育児を満喫してください。赤ちゃんのお口の健康は、まずご両親がお口のケアをすることから始まります。
妊娠中からできるケア
まず妊娠中のお母さんにできる有効な手段として、キシリトールの摂取があります。キシリトールは果物や野菜など自然界に存在する甘味炭水化物の一種で、むし歯の発生を防ぐ作用があり、妊婦さんが摂取しても全く問題のない安全な食品です。
このキシリトールを含んだガムを、妊娠6ヶ月から出産後9ヶ月目までお母さんが毎日摂取した場合、1歳時の赤ちゃんのむし歯菌の量が1/5になることが報告されています。さらに、毎日の正しい歯磨きや定期検診をきちんと行ったり、フッ素入りの歯みがき粉を使うなどしてむし歯や歯周病を防ぎましょう。
これから出会う赤ちゃんのために、できることはたくさんあります。赤ちゃんの歯の健康についてご質問などありましたら、当院までお気軽にご相談ください。